AI:ソムニウムファイルのネタバレ全開!感想はかなりの高評価、グロは少なめ。

ゲーム

いつもはお役立ち記事を書いているのですが、趣向を変えて最近プレイしてめっちゃハマったソフト「AI:ソムニウムファイル」の
感想と評価、そして全開なネタバレをしてみたいと思います。

構成としては目次をご覧いただきたいのですが、最初に感想と評価、そして全開ネタバレという構成になっています。

感想と評価は気になるけど、ネタバレは避けたい。という場合には評価と感想だけ見てってくださいね。
(ネタバレ前に改行と警告をしますので)

ちなみに容赦なくネタバレするので、これからプレイ予定の方は、そっとバックボタンを押すか、ブラウザをとじていただければと思います。

では、行くぜ!!(笑)

AI:ソムニウムファイルの作品概要

AI:ソムニウムファイルは、義眼の刑事である「伊達鍵(だてかなめ)」が連続殺人事件に立ち向かうというもの。

義眼は最新鋭のAIを搭載したAI BALL(アイボール)で通称「アイボゥ」

また、Pync装置を利用して、夢の世界に入り捜査に必要な情報を入手するABISに所属するPyncer(シンカー)である伊達は、アイボゥとのコンビで難解な殺人事件の真相を知ることができるのか?

AI:ソムニウムファイルの感想と評価

ストーリーと登場人物などの評価

感想と評価ですが、感想はかなりの高評価。

ちなみに僕自身の打越作品のプレイ履歴は以下の通り。

・Ever17

・12RIVEN

・極限脱出 9時間9人9の扉

・極限脱出ADV 善人シボウデス

・ZERO ESCAPE 刻のジレンマ

・AI:ソムニウムファイル ←いまここ

色々と楽しんでプレイしてきましたが、どの作品もクオリティは高いものの、ややB級感が強かった印象がありました。(失礼)

特に脱出系はハードが3DS(VITA)ということで、どうしてもチープな感があって、内容は素晴らしいもののちょっと見劣りすることがあったのです。

ですが、今回は任天堂スイッチとPS4ということで、グラフィックに関しては文句なくきれいです。

登場人物も生き生きと動きます。

またグラフィックだけでなく世界観もスケールアップしているので、プレイして楽しく、この先どうなっちゃうんだろう。

という「先が気になる」というのがポイントが高かったです。

 

主人公は警視庁ABISの捜査官であり、連続殺人事件に立ち向かう。

という内容なので、ややグロが多いのかと思いきや、そこまでグロはなかったので、ZERO ESCAPEのように無駄にグロが多い描写はなく、苦手な人にもプレイしやすい内容だと感じましたね。

また、連続殺人事件ということでさぞかし登場人物が多いんだろうなぁ。
なんて思っていたのですが、割と少ない登場人物かつ個性が強いので、すぐに名前と顔を覚えることができ、推理小説でよくある登場人物が途中でわからなくなる。なんてこともなかったです。(実際に主要キャラを数えてみると19人。意外と多かった。)

ストーリーは分岐したエンディングを回収することにより、最終的に真エンディングに向かうというフローチャートを埋めていくといういまどきのアドベンチャーの常識を踏襲したものです。

その分岐によっては、死んだはずの人物が生きていたり、といった差異があるので、他の分岐から復帰した場合に自分がどの世界線にいるのか?という自分の立ち位置がわからなくなることも多かったというのが残念でした

このあたりはもうちょっと考えてほしかったです。

ただし、分岐もさほど複雑ではないし、あらすじを見返すこともできるので、そういった点が気にならない人もいるかと思います。

システム面の評価

捜査パート

世界観、人物、ストーリーは高評価ですが、システム面ではかなり改善の余地がありそうです。

 

まず捜査パートですが、カーソルで調べたいポイントをポインターを当ててしらべるのですが、チェックできるポイントが小さかったり、何度も同じ箇所を調べなくてはならなかったりと正直面倒でした。

また、人物との会話もポインタを当てるわけですが、話の内容が1つ終わるたびにもう一度ポインタを当てて会話をするわけです。
カーソルを間違えてずらすとまた当て直さないといけないし。

正直、会話がメインなので、何度もカーソルを当てなくてもよいように、アプデなどで改善してほしいですね。

 

また会話中は頻繁に人物だったり場所の情報をアイボゥが映像で教えてくれるのですが、読み込みに時間がかかり会話が中断されることがしばしばあり、あれ?フリーズした?というレベルで画面が止まることが頻繁にありました。

とくに後半になるとそれがひどくて会話に集中できないことも。

情報を提供するのは、わかりやすくとても良いと思うのですが、メリハリをつけて情報を提示するか、処理速度が低下しない作りにするべきでしたね。

 

また、主人公の性格が3枚目で下ネタが多いので、苦手な人には、苦痛になる場面もありそう。

僕自身は下ネタにアレルギーはないので、楽しませていただきましたけどね笑

ソムニウムパート

ちなみにABISとはPync装置という特殊な装置を使うことで、対象者とPync(シンク)して夢の世界に入れるというもの。

夢の世界では6分という制限時間が決まっており、移動時間や調べる行動内容によって消費する時間が異なっており、制限時間内に謎を解くというものになっています。

大体4個〜5個のMental Lock(メンタルロック)という謎があり、1つ解除するとリトライ時にどのMental Lockからプレイするか選択できるのですが、リトライ回数が決まっているので、総当りはできない仕様になっています。

 

ソムニウムパートは、MAPでオブジェクトの位置を確認するのが基本動作になるのですが、時間の制約があるため、むやみに動くとゲームオーバーのリスクが高くなる作りです。

それにも関わらず、自分の立ち位置は表示されるものの、自分の向きがわからず暗いステージなどは相当迷って心が折れそうでした。

 

また夢の中という設定で、想像もつかない選択肢が解決策に繋がっているわけですが、正直、なんでもありになっていてプレイヤーが想像や推理できる余地が少ないんですよね。

つまりソムニウム世界の選択肢は必然的に8割が総当たり戦になるので、そのあたりもう少し推理を行うような深みのある、謎解きにしてほしかったです。

もちろん脱出ゲームのようにしてしまうと、苦手な人にはキツイのでややマイルド気味の難易度で。

総評

評価できるポイント

ストーリー、人物、世界観ともにとても高評価!

また、伏線の貼り方など、お話の面白さは打越鋼太郎節がしっかりと効いていて、次が気になり間をあけずにプレイできたので、
アドベンチャー好きにはたまらない内容になっています。

具体的には、逆転裁判やダンガンロンパのようなADVが好きなら絶対に買ったほうが良い内容ですね。

改善が必要なポイント

会話システムのフリーズ問題が会話のテンポをかなり低下させているので、正直会話自体が面倒に感じることが多かったです。

また、捜査パートでは調べられる場所によってアイボゥとの掛け合いが面白いものと、つまらないものの温度差があり、もう少し楽しみたかったですね。

 

ソムニウム世界では、時間制限があるためシビアなステージもあり、もう少しMAP情報を使いやすくしてほしいと感じました。

特に後半では何度もリトライを繰り返したステージもあり、心が折れそうになったものもあったので。

結局、AI:ソムニウムファイルは買うべき?

買うべきだと思います。

このゲームが気になるということは、推理ゲームやアドベンチャーゲームが好きということは間違いないはずで、AI:ソムニウムファイルはその期待を裏切らないはずです。

 

一方で、下ネタが苦手な人や脱出ゲームのような歯ごたえのある推理を求める人には、おすすめできないです。

なぜなら下ネタは結構満載だし、謎解きの歯ごたえはほぼなく、選択肢を間違ってもゲームは進むからです。

 

評価と感想はここまでで、以下は全開のネタバレになるので、ネタバレを避けたい場合は、ここまでとしてください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ネタバレ全開↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AI:ソムニウムファイルのネタバレ全開

AI:ソムニウムファイルの犯人は誰?

それでは、ここからネタバレとなりますが、キーワードはPync装置です。

Pync装置は夢の中に入れるものの6分という制限時間があります。

ただし、6分を超えてPync世界に留まった場合には、Pync対象の自我と記憶が入れ替わってしまう。

という機能が備わっているのです。

 

つまりドラゴンボールで言うこところのギニュー隊長のボディチェンジ。

さらに言えば、時をかける少女の設定ですね笑

 

後半になってようやくその設定が明かされたときには、今回の犯人がわかりました。

ズバリ!犯人は、瀬島議員の息子、瀬島犀人(さいと)です。

犀人は伊達鍵に深い恨みを持っており、伊達の関係者を殺害することにより深い絶望を与えるのが目的

さて、ストーリーを追っていきますが、ここからは説明調になることをご了承ください。

 

AI:ソムニウムファイルのストーリー

犀人は生まれながらに脳に障害を持っており、オキシトシンが分泌されない体質を持っている。

オキシトシンは、幸せホルモンとも呼ばれており、家族や夫婦、他社とのスキンシップによって分泌されるとても重要なホルモン。

その代わりに犀人は殺人によって、興奮し快楽物質が分泌されるため、12歳のときから殺人に手を染めていた。

 

今回の殺人事件の経緯を順に説明すると、

まず6年前に瀬島犀人と暴力団の組長である熊倉狼範(ろうはん)は、第一サイクロプス事件の主犯だった。

第一サイクロ事件とは、4人の女性の殺人事件。
女性は4人共殺害後に右目を失っており、犯人自らサイクロプスと名乗っていることから名付けられた。

犀人は殺人によって快楽を覚え、狼範は女性の死体の目玉に美しさを覚えたので2人の利害が一致して事件を起こした(もちかけたのは狼範の方から。

 

一方で、主人公の伊達鍵は、6年前から昔の記憶を失っており、ゲーム上でも伊達鍵が犯人のような示唆がされているんですが、
実は犀人の体に入った、柳生隼(やぎゅうはやと)でした。

隼は通称「ファルコ」と呼ばれる、連続殺人事件を起こした人物で、刑事という立場を利用して、悪事を働く人間を暗殺しまくった人物。警察は不祥事を恐れて、その事実を隠蔽していたため、ファルコが逮捕されることはなかったのです。

 

そんな時間が長く続くわけもなく、狼範の組の人間を暗殺したことから、それを理由に暴力団の専属のヒットマンとして行動することになったファルコ。

あるときファルコは仕事で傷を負い、敵に囲まれてしまうが、神社に来ていた左岸瞳に傷の手当をしてもらう。
そこから左岸瞳と左岸イリスとの家族のような絆が生まれ、瞳とファルコは恋愛関係に発展します。

 

しかし、その幸せも長く続かず狼範はある秘密を知る親子を暗殺するようにファルコに依頼。

それが、A-Setことあせとんちゃんの母である瞳とイリス(A-Set)です。

なぜ瞳とイリスが狙われたかというと、ここでも過去の事件が理由でした。

 

犀人が12歳の時に瀬島議員の愛人である居和井愛夏(いわいまなか)が妊娠、出産をしましたが、出産後の逢い引きの時に犀人が愛人をナイフで殺害したのです。

殺害の理由は、愛人が邪魔だったのと快楽のためでした(どっちかと言うと快楽がメイン)。

 

愛人の死体処理を頼まれたのが、狼範でした。
その際に狼範は死体の右目をもぎ取り、性癖を覚醒させます。
(女性の死体の目玉に美しさを見出すという性癖)

ちなみに殺害時には、愛夏が出産をしていたことはわかっていなかったのです。
なぜなら出産後もお腹の膨らみはすぐには収まらないからです。
(とはいえ、妊娠中ほど膨らんでいないわけで、ここはツッコミどころですね、実際にお腹の大きさは明らかに違います。)

 

後日、狼範は愛夏の出産に実は気がついており、後始末として瞳とイリスの殺害を命じたのです。

しかも、命じたのがファルコに対してでした。

 

ファルコは悩みました。どうにか回避する方法を考えましたが、全く良い案が浮かばなかったのです。

結局、ファルコは自分だけでは解決できずにとある人物に相談に乗ってもらうことにしました。

それがボスです。
伊達鍵が所属するABISの上長ですね。

 

実はボスとファルコは、警察の同期であり、とても親しい間柄だったのです。

ファルコの相談にPync装置の試作版で狼範とファルコの人格を交換して、ファルコが熊倉組の親父として瞳とイリスに手を出させないように命令をすれば良い。という案でした。

結果、人格を交代させファルコの人格の狼範は、熊倉組の組長として瞳とイリスを守るための砦になったのでした。
(ファルコ←→狼範)

 

一方、狼範の人格を持ったファルコはそのまま牢獄行きでした。

無事に組長の座についたファルコは、ボスから第一サイクロ事件について犀人から真相を尋ねるように言われます。

 

瀬島邸で犀人と会話した狼範(ファルコ)は色々と尋ねると、狼範(ファルコ)の言動がおかしいことに気づきます。

犀人は、すぐに狼範(ファルコ)を眠らせ自白剤でPync装置の人格交代のことを知ります。

 

犀人は、面白いという理由で狼範(ファルコ)とPync装置で人格交代を行ってしまうのです。

しかし、Pyncの途中でファルコ(犀人)が装置を抜け出したため、狼範(犀人)の人格が不安定な状態になり、結果として狼範(犀人)は、精神病院に入院することになりました。

 

ちなみに瞳がイリスを育てることになったのは、沖浦連珠(第2サイクロ事件の被害者)と愛夏は同級生であり、親友だったからです。

出産した愛夏を心配しており、瀬島との最後の逢瀬も心配して止めたのですが、その後殺害された愛夏を埋める場面を目撃し、死体を掘り返して沖浦が所持する冷凍倉庫に保管したのでした。

残された赤ん坊であるイリスを親友の形見としてイリスを育てたというわけです。

 

そして第2サイクロ事件です。
(今回のゲーム中の連続殺人事件ですね。)

第一の被害者である灘海硝子(なだみしょうこ)は、実は狼範(犀人)とPyncで人格交代をした存在でした。

 

狼範はすでに1年前にビルの屋上から飛び降り自殺してますが、灘海硝子が自分の姿にショックを受けたのが理由だったのです。

灘海硝子を殺害する前に沖浦連珠にSyncして人格交代した犀人は、灘海硝子(沖浦連珠)をアイスピックでめった刺しにして殺害します。

 

その後、沖浦連珠が殺される歴史では、左岸イリスとPyncし交代した犀人が沖浦連珠(左岸イリス)をエプロンで絞殺して殺害。

左岸イリス(瀬島議員)を沖浦水産の冷凍倉庫内の氷切断機で殺害。

瀬島議員(ボス)を銃殺し、バラバラにしてツボに詰め込み殺害。

というのが最も人が殺される歴史(フロー)の真相です。

 

ちなみに真相編で提示されるのは、沖浦連珠が交通事故で重体となり、手術を受けるもののすぐに逃亡し、その傷が開いて死亡しますが、その際の人格は狼範でした。

 

ややざっくり気味ですが、これがAI:ソムニウムファイルのネタバレの全貌です。

疑問な点

・伊達鍵が犀人の体を所有していたのは、犀人の発案だったので、なぜファルコに復讐を考えるのが理由なのか?

いまいち説得力が弱いですよね。

・なぜわざわざ体を乗り換えて殺人を行ったのか?
犀人は人殺しをなんとも思ってませんし、瀬島議員の力があるので、アリバイやトリックを弄する必要もありません。

このあたり説得力のある説明が欲しかったですね。
作中でも語られませんでしたし。

 

まとめ

 

AI:ソムニウムファイルは久々に骨太のアドベンチャーゲームをプレイした!

という達成感でプレイ後はとても充実した気分を味あわせてくれました。

 

最近のアドベンチャーは前評判は高いものの、期待はずれだったり、オチがひどかったり(ダンガンロンパv3とか)

結構がっかりすることが多かったので、期待通りの面白さを提供してくれた打越さんに感謝です。

 

また、打越作品を楽しめることを願いつつ。

(今回の売上如何では続編出るかもですね。)

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